アジアユースオーケストラ(指揮:リチャード・パンチャス)

●公演名:アジアユースオーケストラ

20周年記念 京都公演

●開催日時:2010年8月25日(水)14時00分開演 (13時00分開場)

●会場:京都コンサートホール 大ホール

●入場料:指定席(1階席)¥2,500- 自由席(2・3階席)¥1,500-

●演奏内容
  R.シュトラウス交響詩ドン・キホーテ
  R.シュトラウス交響詩ドン・ファン
  R.シュトラウス:歌劇「薔薇の騎士」組曲

●出演者:
  指揮:リチャード・パンチャス(芸術監督)
  チェロ:ジャン・ワン
  演奏:アジアユースオーケストラ

●プロフィール:
リチャード・パンチャス(芸術監督)
 リチャード・パンチャスは彼の人生を音楽に捧げてきました。日本語と中国語を流暢に話す彼は、偉大なヴァイオリン奏者・指揮者そして人道主義者である。ユーディ・メニューインとともに1987年にAYOを設立しました。1990年のツアーコンサート以来芸術監督兼指揮者として20年間におよび指導采配してきました。
 日本、韓国、中国、台湾、香港などのアジアで、指揮者・記者・音楽教育者として30年住んだパンチャスは、その経歴を通じて、アジアの優秀な才能を開花させ、アジアの地域を結びつけるオーケストラが必要だと考えるようになりました。
 1980年代にはかの上海音楽院で常任指揮者として活躍し、音楽院のオーケストラとツアーを行い、南京、杭州、福州のオーケストラの客演指揮者として演奏し、ハルピンでは夏季芸術祭の復活の一役を担いました。1984年には韓国でのソウル交響楽団との演奏会で、上海音楽院のオーケストラとともにアメリカ大統領、ロナルド・レーガンのために全アメリカ音楽のプログラムを指揮するという名誉を授かりました。近年再び上海音楽院でサンフランシスコ交響楽団の副首席ヴィオラ奏者、元上海音楽院の生徒であったリュウ・ユンジーソリストに招きマルティニューのヴィオラとオーケストラのためのラプソディーの中国初演を果たしました。
 1987年以来パンチャスはアジアユースオーケストラのために全力を注ぎ、それによりユーディ・メニューイン、セルジュ・コミッショーナ、ヨーヨー・マギドン・クレーメル、エリー・アメリング、チョーリンヤン、ギル・シャーハム、ヤン・ウク・キム、アリシア・デ・ラローチャなど、AYOは世界の名だたるアーティストとの共演を果たしてきました。それは評論家によって「驚くべきオーケストラ」「世界中でもっとも優れたユースオーケストラ」などと絶賛されるに至りました。
  ニューヨークのウティカに生まれたパンチャスは、これまでの音楽と芸術への貢献が認められ、2000年には香港政府によりブロンズ・バウヒニア・スター賞を授かり、同年12月には56歳ながら永年の夢であった個人パイロットの免許を取得しました。

ジャン・ワン(チェロ)
 1968年、中国において両親ともに音楽家の家に生まれました。幼少時に、チェロ奏者であった父親yりヴァイオリンに足をつけた即席チェロを与えられると、すぐにその才能の片鱗を見せることとなります。1978年、9歳にして上海音楽院への入学を果たし、1979年の6月に世界的ヴァイオリニスト、アイザック・スターンが中国を訪問した際に、サン・サーンスのチェロコンチェルトを上海交響楽団とともに演奏し、10歳の天才児としてジャン・ワンの名は世界中に知れ渡りました。
1992年にアメリカデビューを果たし、その後イエール音楽院に入学し、卒業後に更なる修学の為にジュリアード音楽院に進みます。1992年以降は一貫して演奏者としての道を歩み、NHK交響楽団等、一流のオーケストラとともに演奏しています。演奏者として世界をまたぐ活躍を見せる一方、Deutsche Grammophon等のレーベルで多くの名盤を録音しています。
ジャン・ワンは貴重な1622年A&H・アマティ作のチェロをSau-Wing Kam氏の家族から貸与され、演奏しています。

アジアユースオーケストラ
 108名のアジア ユース オーケストラのメンバーは、中国、台北、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムから選出された、才能豊かな若い音楽家で構成されています。各地での厳しいオーディションをくぐり抜け、3週間のリハーサル・キャンプに続き、国際的に活躍する著名な指揮者やソリストとの3週間のツアーと、毎年6週間の活動をしています。
 この20年間にAYOは、チェロ奏者ヨーヨー・マ、ミッシャ・マイスキー、ヴァイオリン奏者のギドン・クレーメルギル・シャハム、リーラ・ジョセフォウィッツ、ヤン・ウク・キム、諏訪内晶子チョーリャン・リン、ソプラノのエリー・アメリング、ピアニストのアリシア・デ・ラローチャ、セシル・リカド、ジョン・ナカマツ、レオン・フレイシャー、ボザール・トリオ、トランペットのハーカン・ハーデンベルガーなどと共演しました。また指揮者には、セルジュ・コミッショーナ、アレクサンダー・シュナイダー、エリ・クラス、タン・ドゥン、そして設立者で手もあるユーディ・メニューインとリチャード・パンチャスを迎えてきました。
 1990年のデビューより、アジア ユース オーケストラは、ニューヨーク・リンカーンセンターのエイベリーフィッシャーホール、ホワイトハウス、国連本部やハリウッド・ボウルなど、2度のヨーロッパ・ツアーではアムステルダムのコンセルトヘボウやベルリンのコンツェルトハウスなどで演奏してきました。
 また1996年のベトナムハノイ公演は、過去50年来初の海外からのオーケストラ公演として聴衆に歓迎されました。そして2000年にはハノイホーチミンの公演に再び招待され演奏し、その後にはシドニーのオリンピック・アーツ・フェスティバルに招かれシドニー・オペラ・ハウスでオーストラリアでの初公演もおこないました。
 1997年に香港と北京でおこなわれた香港返還式では、タン・ドゥン作曲の「交響曲1997 天・地・人」の世界初演ヨーヨー・マと演奏しました。それは海外のオーケストラによる中国内ツアーとしては最長のもので、客席10,000席にも及ぶ北京の人民大会堂での3度目の公演は他に例を見ないものです。
 1990年以来アジア ユースオーケストラは、世界182の都市で271公演を行い、113万人もの観客を魅了してきました。また公演の模様はCNN、CNBCアジア、NHK、RTHK(香港電台)、スターTVなどで放映されています。

●お申し込み

  京都コンサートホール 075-711-3090
  エラート音楽事務所 075-751-0617
  チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード:105-892
  ローソンチケット 0570-084-005 Lコード:56903